タンゴの大型出力トランスFW-50-3.5（50W）1個を生かしたモノラル6GB8プッシュプル真空管アンプを設計、製作しました。モノラルアンプの使い方として、次の2つが考えられます。（１）1個のフルレンジスピーカーを駆動する。（２）３D方式の超低音用パワーアンプとして使用する。超低音（例えば100 Hz以下）信号をモノラルアンプで増幅し、ウーハーに加える（最後の写真を参考にして下さい）。必要な方には、このチャンネルデバイダーもお付けします。真空管：6GB8（東芝）2本、6SN7（曙光電子）2本は全て付属します。出力トランスは、FW-50-3.5（タンゴ）（ケースの端に汚れ有）、電源トランスはZT-1（東栄変成器）、チョークコイルはLC-5-250D（タンゴ）です。出力インピーダンスは8Ωです。シャーシー寸法は、200 mm（幅）x 400 mm（奥行）x 60 mm（高さ）（アクリル製底板有り）で、シルバーメタリック色で塗装しています。重量：12.3 kgです。私が設計、製作および測定の全てを行っています。各種特性測定、試聴のため、30時間程度動作させています。モノラル6BG8プッシュプルアンプの特性は、以下の通りです。(1) 周波数特性：10 Hz以下-138 kHz (-3 dB)（NFBは10 dB）、(2)出力電力：20.5 W (ひずみ率5%, 1 kHz)（入力電圧：380 mV）、(3) ダンピングファクタ－：3.3－3.6 (20 Hz－20 kHz)、(4) 残留雑音：0.7 mV。大型出力トランスを用いているため、広帯域な特性が得られ、出力電力にも十分余裕があります。アンプの回路図（測定電圧も記載しています）および測定した各種特性図は、真空管アンプと一緒にお送りします。